kiaorakanaの日記

写真を撮る人

『16歳』

Jungle Smile の『16歳』が
リリースされる1週間前、
私は16歳の誕生日を迎えた。

CDを買って
ワクワクしながら聴き始めて
衝撃を受けたのを覚えている。

「もしあの時抱かれていたなら
    今も君といれたのかな」

当時16歳の私には
あまりよくわからなかったのかもしれないけれど
どうあれジャンスマの歌を好きなことに
変わりはなかった。

あれから15年経って
今年の冬に聴きたいプレイリストを作った時に
この曲も入れてみた。

あの頃のような
初恋のドキドキなんて
とっくに無くなってしまっているけれど
聴くたびにいつも
こんな思い出が私にもあったんじゃないかという
錯覚を与えてくれる。

何度も聴いてきて
いや、大人になったからこそ
思うことがあるとするならば

抱かれてしまったからこそ
実らないことのほうが多かったと思う。

そして私は
とっくに16歳ではなくなってしまったのだと
痛感した。

すっぽかされた約束に

縋るのはやめた。

待たせてもいいと

思われてるんだろう。

傷つけてもいいと

思われてるんだろう。

傷つかないと

思われてるのかもしれない。

こんなとき

何かのバチが当たったのかと

思う癖を直したい。

悪いことが起こるのは

何かのバチが当たったからなんかじゃない。

だとしたら

死の淵に追いやられた23歳の私は

何をしたというのだろう。

絶望と向き合わされる程の罪とは

一体何なのだろうか。

真夜中は寂しさを運ぶ

午前3時。
正しさと間違いの間を
彷徨う。

待ち人が現れず
もう来ないと分かっているのに
それでも待ち続ける。
そんな感じ。

許されぬ恋は
誰のものにもならなくて
時が経てば
跡形もなく消えていくの。

嘘。

私の心の中でだけ
そっと思い出されて
またひとつ心の重りが増えるの。

それは、嘘から始まった。

君の言葉の全てを
嘘だとは思わないけれど
どこまで本心を見せてくれているのか
今もまだわからない。

どこから嘘で
どこまでが本当なのか。

君みたく
あの頃の物語を
綴っていこう。

少しでも君に
近付けるように。


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