欲しかったもの
ずっと欲しいと思ってた
欲しくて欲しくて堪らなかった
無理をしてでも
そばに置いておけば良かった
もう絶対に手に入らないと分かってから
どれほど大事だったか気付く
いつだって
無くさないと気付けない
あの時もそうだったのに
■
あの人の分まで
あの人のために
そんなの必要ないんだよね
私は私の人生を
等身大で生きればいいの
誰でもない私
知り合いと食事をした。
仕事から解放された私は
◯◯の誰々さんという肩書きがなかった。
ひとりの女性として接してもらえて
それは凄く心が休まった。
私に必要だったのは
身体を休めることよりも
心を休めることだったのかもね。
明日はカメラマンのお姉さんになってくるよ。
ほんの少し
誰でもない私になれて
ちょっと安心した。
はじまり
大好きな映画のワンシーンで
街中を走るシーンがある。
ケガをした手の包帯を外しながら
走って解放されていくそのシーンをふと思い出した。
振り切って
吹っ切って
吹っ切れて
私も前に進まなくちゃ。
縮こまっていなくていいんだと
改めて思った。
もっと自信を持たなくちゃ。
もっと堂々と生きていかなくちゃって
そんなことを思った5月のはじまり。
■
会いたい人がいた
会えないのも分かってた
会えたら伝えたいこととか
やりたいことが沢山あった
沢山あったのになぁって思ってたけど
また明日も
今日と一緒
無かったことにして
忘れたフリして生きていかなきゃ
人生でいちばん長い3週間
時々ふと考えてしまう
生きることが幸せとは限らないということを
長生きすることが
幸せとは限らないんじゃないかと
おばあちゃんが亡くなった3週間後に
おじいちゃんが亡くなった
ひとり残されて
ひとりで生きた3週間を
どんな気持ちで生きていたのか
今となっては分からないけれど
最愛の人に先立たれ
残された時間は
どれほど寂しかっただろうと
想像することがある
答えなんて出ないけど
代わりに涙が溢れてくる
多分そういうことなんだと思う
真夜中の渦
夜中だから寂しいんじゃなくて
ただただ孤独だなって思ってたら
夜になってしまっていた
早く寝ればいいとか
そういうことではなくて
根本的な解決をずっと模索している
でも解決できたことなんて
これまでの人生で一度もなかったし
これから先も無いと思う
ただ無条件で受け入れられて
愛されて
特別扱いされたいし
幸せを幸せと感じてみたい
願いは叶わない
ひとりでも叶えられることは
これまでだって叶えてこられたけど
ふたりでないと叶えられないものは
いつだって諦めて生きてきた
諦めなければいつか叶うよなんて
そんなことは思わないから
それに近づけられるように
もっともっと強くならなきゃ
ふたり分
もっともっと頑張るね