読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

kiaorakanaの日記

写真を撮る人

名前を呼んで

高校卒業を機に、一人暮らしを始めた。

誰も自分のことを知らないところで

ゼロからの生活が始まった。

 

大学生活はそれはそれは

とても楽しく、充実したものだった。

大学入学直後、自分の名前とは関係のない

ニックネームで周りから呼ばれ始め

10年以上経った今でも

友人たちは皆、その名前で私を呼ぶ。

 

数年前、

趣味だった写真を通じて友達がたくさん増えた。

そこでは皆、

instagramのアカウント名を捩って

私のことを呼ぶようになった。

 

アカウント名に使っていたものは

以前交際していた彼が

私につけてくれたニックネームだった。

的確に私という人物を表現するのにふさわしい名前だったから

別れた後もずっとそのまま使っていたのだった。

今でもとても気に入っている。

 

でもなぜだろう。

自分と同じ名前をしている人が

その名前そのままで呼ばれているのを見ていると

胸の奥の方がざわざわする。

 

それは私の名前なのに。

私のことも名前で呼んでよ、って。

 

お気に入りのニックネームも私のものだけど

あなただけは、

私の名前を呼んで。