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kiaorakanaの日記

写真を撮る人

24歳のバースデープレゼント

かつて死の淵を彷徨った。

 

薄れゆく視界と

苦しくなる胸に

私はただただ、生きたいと願った。

 

あれからもう何年も経って、

私は普通の人と何ひとつ変わらない生活を送っている。

過去の私を知っている人も知らない人も

同じように接してくれることがありがたい。

 

だけれど

日常生活の中で、

死にたい とか 死ね とか

そんな言葉と出くわすことがある。

これは仕方のないことなんだけれど。

できればどちらの言葉も使わず生きていきたいと強く思っている。

 

命乞いをして

命拾いをした私でも

死にたいと思わざるを得ない瞬間が訪れたのは

24歳の誕生日の翌日、

あれほど最低な誕生日プレゼントはないだろうというくらいの

現実を向き合わさせることとなった。

 

あの日私は、死にたかった。

でも死ねなかった。

 

 

先日、そんな昔話を彼と話していた時に

「僕のためにも生きてください」

と言われた。

彼にとっては何の深い意味もなかったのかもしれないけれど、

そんな風に言われるなんて思わなくて

本当に驚いたと同時に

私もまだ生きていていいんだとそんな風に思えた。

 

あの日の衝撃も

辛かった日々も

何もかも色褪せることなく覚えているけれど

彼の言葉ひとつに救われた。

この人に守られているんだなって気付けた。

 

これからは何があっても

幸せになれるんだと

自分の中で確信できた、そんな冬の日。