足らないもの
何かモヤモヤして
悶々とした夜を過ごしていた
何が足らないのかと
真夜中を彷徨った
スリルでも恐怖でも埋められなくて
気付けば感動を求めていた
作り物の物語は
必ず最後にハッピーが訪れる
ありふれた毎日の中の孤独に
最後は気付いてもらえるんだ
愛とか承認欲求とか
そういうので満たされたいんだと分かった
やっと
足らないものが何かが分かった
分かったけど
足らないものは足らないままだ
そうやってまた
夜に溺れていくの