眠れない夜の泳ぎ方
仕事漬けの日々で
体力の限界のその先を見たのに
それでも何かを求めて
真夜中を彷徨う
みんな寝静まって
世界は緩やかに流れていく
一刻も早く眠るべきなのは
自分がいちばん分かっているはずなのに
どうしてだろう
無意味なことばかりを積み重ねてしまう
半乾きの髪とシャンプーの匂い
忘れられないあの夜の記憶
インプットもせず
アウトプットもせずに
日々に流れていくだけでいいのだろうか
少し立ち止まって
明日を夢見よう
たまにはこんな風に
真夜中に溺れてみたい
明けない夜を求めるみたいに