kiaorakanaの日記

写真を撮る人

2016-01-01から1年間の記事一覧

自問自答だけでは辿り着けない答え

「好きな人のタイプってどんなの?」 「自分より好きでいてくれる人」 「重たいな」 「だから振られる」 「甘えたりしたい?」 「甘えたい…というか、甘やかされたい」 「どんな風に?」 「日常的にとかじゃなくて、1日でいいから甘やかされたい」 たった1…

クリスマスが終わる夜

もう10年ほどの時間が経つだろうか。 あの頃、12月25日は毎年渋谷にいた。 恋人とのデートでも 友達とのパーティーでもなくて いつもひとりでライブを観に行っていた。 私はあの頃も今も、 毎年ひとりでクリスマスを迎えていた。 毎年、渋谷にある同じ…

タイミング

優しさを含んだ言葉の大半は 社交辞令だと思え。 いつからか人は 優しいふりをした その場凌ぎの言葉を言うようになる。 彼もそのつもりで言ったのは分かってた。 「具合悪かったら、看病に行くから甘えてね」 私を好きだと言って 付き合ってとも言った人の…

名前を呼んで

高校卒業を機に、一人暮らしを始めた。 誰も自分のことを知らないところで ゼロからの生活が始まった。 大学生活はそれはそれは とても楽しく、充実したものだった。 大学入学直後、自分の名前とは関係のない ニックネームで周りから呼ばれ始め 10年以上経…

透き通る声に

2016年11月21日 Jungle Smile 「ジャンスマ、成人式」 東京キネマ倶楽部にて もう会えない、と思っていた。 そんなキャッチコピーがピタリとくるほど、 私の青春の中心にあったのに 気づけばもう会えない存在になっていたジャンスマ。 最後のシング…

思い出の中にも雪が降る

雪が降ると 会いたくなる人がいる 雪が降ると 思い出すひとがいる 雪が降ると 必ず思い出す朝があるの 雪が降ると

夢が叶った日

ずいぶん前に書いていたブログを なんとなく読み返していたら 自分の結婚式でこの曲流したい!と書いていた曲があった。 AIR MASTERの『Re'birth』 私の記憶が定かであれば 確か結婚式の最後の方で曲を流したんだった。 あの日の夢、叶っていたんだね。

雨降る夜に。

かつて恋した人が言っていた。 ふたりでひとつの傘に入る時、 肩が濡れている方が相手に惚れているのだと。 私の傘を閉じてた彼は 肩も背中もひどく濡れていた。 それなのにとても嬉しそうに笑いかけてくるから 思わず笑っちゃったじゃない。

届かないありがとう

ひとりぼっちに慣れたと言い聞かせてもう何年が経ったろうか。その何年かの間に恋人も出来たし、同棲だってしてきた。でも何故だろう、いつだって心のどこかで孤独と葛藤する日々だった。あの頃、長く付き合った彼と別れた。私たちは、いわゆるマンネリを超…

スーパースターになった

7年程前、好きなバンドが出来た。当時、奇跡の生還を果たした直後で本来ならば自宅療養をしているべきところだったろうが働かなくていいという免罪符をかざし、私は自由を謳歌することにしていた。そうでもしていなければ正気でなんていられなかったからだ。…

大丈夫という、嘘。

久しぶりに胸が痛くなった。とでも言えば恋を想像させるだろうか。でも実際のところ、比喩でもなくて、左胸の奥が痛んで息が出来なくなりかけて思わず死を覚悟した。7年前の秋、私の身体は一度死んだ。そして生き返ることと引き換えに痺れが残った。左胸を触…