kiaorakanaの日記

写真を撮る人

大人になったら

心がもやもやすることが

増えた。

 

誰かの幸せを心から喜べなくなった。

 

大人になったら

結婚して子供が産まれて、家族が増えて

そんな生活をするんだとずっと思ってた。

 

大人になって結婚をした。

でも幸せなふりを続けることが苦しくなって

すぐに辞めてしまった。

私はただ、幸せになりたかった。

 

大人になったのにまだ

夢が叶わない。

 

幸せになりたい。

愛されたいと、ずっとずっと願ってる。

 

温かい家庭が

こんなにも遠いなんて

思ってもみなかった。

 

孤独を隠して

働きに働いた3月ももうすぐ終わろうとしてる。

トリプルワークになって早半年。

自ら望んだ結果だから

バランス取れてて当たり前なんだけど、

それでもよくやってると思う。

 

身体が休まる日もほとんどなくて

心が休まる日は全くなかった。

生きることに絶望する暇もないくらいに

かなり疲弊しきっていたんだと思う。

 

よく考えれば

去っていった恋人を期待していつまでも待つだけの状態で

満たされるはずもなく

忙しさの中に孤独を隠していただけなんだと思う。

誤魔化せているうちはこのままでいいような気もするけれど、

そのうち自分にかかってる暗示すら

解けてしまうような気がして恐ろしかったりする。

 

悩んでたって仕方ないし

毎日をひたすらにこなしていこう。

 

私に出来ることなんてそんなにないから

ただただ日々に向き合っていこう。

 

心を穏やかに保つためだけに

心を揺さぶらないように

いつのまにか全てが鈍くなってしまいそうだけど

そうじゃないと生きていけないんだよなぁなんて

そんなことをふと思っただけ。

ピンクのブラウス

何年も前、デートの途中にブラウスを買った。

 

初めて2人で行ったショッピングモール、

予定してなかった買い物で、

でも私は一目惚れしてしまった。

 

試着した姿を彼に見てもらって

ウキウキして持ち帰った。

 

私たちはそれから別れて

私はそのブラウスを一度も着ることはなかった。

 

今になってやっと、

手放すことができた。

 

本当はもっともっと早くに

手放すべきだったのだろうけど、

何となくずっと

その時を待っていたんだと思う。

 

今の私に似合う服を着なくっちゃね。

 

眠れない夜の泳ぎ方

仕事漬けの日々で

体力の限界のその先を見たのに

それでも何かを求めて

真夜中を彷徨う

 

みんな寝静まって

世界は緩やかに流れていく

 

一刻も早く眠るべきなのは

自分がいちばん分かっているはずなのに

どうしてだろう

無意味なことばかりを積み重ねてしまう

 

半乾きの髪とシャンプーの匂い

 

忘れられないあの夜の記憶

 

インプットもせず

アウトプットもせずに

日々に流れていくだけでいいのだろうか

 

少し立ち止まって

明日を夢見よう

 

たまにはこんな風に

真夜中に溺れてみたい

明けない夜を求めるみたいに

 

繰り返しの日々のような。

再び連絡が取れなくなったのは

私が高熱にうなされた夜からだったと思う。

 

何年かぶりに39度を超える発熱で倒れた。

助けを乞う相手もなく、

ただひたすらに耐えたのだった。

寒さで3時間おきに目を覚ましては

震えながらも必死に耐えた。

 

朦朧とする意識の中で

断片的に思い出したかつての恋人の姿に

思わず涙が溢れた。

 

 

大学生になって初めてのテスト、

必修科目のテストが重なった日にダウンした。

あの日も39度を超える発熱で

ひとりでは何もすることができなかった。

当時まだ付き合って間もなかった恋人を呼び出し、

助けを求めた。

 

本来であれば、自宅から徒歩5分もかからず到着する病院まで

ふたりでゆっくり歩いた。

彼がずっと支えてくれていた。

病院に着いてからも諸々の手続きを代わってやってもらい、

ソファで彼にもたれかかりながら診察を待った。

 

その後のことはもう曖昧だけれど、

彼の懸命な看病のおかげで

私はすぐに回復したのだった。

 

隣で寄り添ってくれる人がいて

支えてくれる人がいて

本当に良かったと、心から感謝した。

たとえ会えなかったとしても

彼はきっと、私を心配してひとりにはしなかっただろう。

 

 

今回倒れて気付かされたのは

私がひとりぼっちだったということだけだった。

恋人はわたしを独りにした。

容赦なく、あっけなく。

欲を言えば会いたかった。

せめて、励まされたかった。

でも実際のところ、それからまた一週間ほど

音信不通となった。

 

体が弱って、心まで弱くなった時に

彼はわたしをひとりぼっちにした。

 

結論から言えば、彼も同じタイミングで倒れて入院していたそうだ。

それならば仕方ないと

寂しい気持ちを少しだけは飲み込むことにした。

 

それでも

孤独な夜は消えずに記憶に残っていく。

もしまた倒れるような時があれば、

幸せな記憶と孤独な記憶が蘇るだろう。

 

拝啓、気まぐれなあなたは。

半月ほど前から、

忙しくなることを知っていたけれど、

彼からの連絡がほとんど来なくなるなんて思ってもみなかった。

 

もちろん理由は分かってるから

何か疑うようなことをするわけでもないし

ただ待つと決めた。

下手なことをして離れてしまうよりは、

何もせずに待つことを選んだのだった。

 

連絡も1日1回来るかどうか、

会話になるようなものはほとんどない。

 

本当ならば些細な出来事さえも共有したかった。

 

一緒に買いに行った焼きそばをひとりで食べてしまったこと

脚を捻ってしまったこと

シリアルにハマっていること

実家に帰ったこと

家族のこととか

 

なんてことのない他愛もない会話をして

ふたりで笑い合いたい。

愛おしいと思われたいし

守りたいとも思われたい。

 

そんな幸せを噛み締めたい。

 

私の夢は

彼と家族になること。

気を遣わずとも一緒に居られる関係になりたい。

そんな願い全てをぐっと飲み込んで、

翌日か翌々日に来るであろう連絡を

ただひたすら待っている。

 

せめてもの願いがあるとすれば

健気に一途でいることを

笑わないで知ってほしいということだろう。